5α還元酵素阻害剤の安全性について
ブログの開設方法をググってたら、いつの間にか開設済んでた件
はじめまして。
人生初のブログが自分でもわけわからんうちに始まってしまいました(;^ω^)
グーグル先生仕事早すぎw
運営方針も取り上げる記事も決まらないままの開始でしたので、何を書くか考えたのですが決まりませんw
仕方なくTwitterでzuratomoの名前で生息しているので髪の毛関連の論文で初めて行きたいと思います。
早速ですが、お題論文は以下になります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27672412
PMID:27672412
5α還元酵素阻害剤の安全性についてのシステマティックレビューですね。
論文の内容を簡単に定式化すると、
P(患者):ヒト被験者に
E(曝露):5α還元酵素阻害剤を服用すると
C(対照):服用しない場合と比べて
O(結果):前立腺がん、精神的影響、性機能への影響、女性への使用の4つを検証。
①前立腺がん・・・PCPT研究によると、生検による前立腺がんの診断でフィナステリドはプラセボに対して優位に減少させた。(リスク比RR:0.70、95%信頼区間95%CI:0.65~0.76)かわりにグリーソンスコアで悪性度の高いがんが増えた(RR:1.17、95%CI:1.0~1.37)なお、18年のフォローアップで死亡率に差はなかった。
②精神的影響・・・5α還元酵素阻害剤の使用とうつ病の間の関連は認められないが少数れの報告がある。Altmareの報告では中等度~重症のうつ症状を呈した場合、治療の中止で回復した。Rahimiの報告では、BDI(ベック抑うつ評価尺度。63点満点。21点以上で抑うつ)が12.11±0.75→12.80±7.64とHADS(抑うつと不安に関する精神的状況を計測する尺度。自記式。21点満点。高得点ほど抑うつ・不安が強い。7点以下問題なし)4.04±2.52→4.61±3.19とp値<0.05で悪化。
③性機能への影響・・・0.9~38%と報告。(勃起不全、射精障害、性欲減退)
④女性への使用・・・長期試験なし。頭痛、胃腸の不快感、性欲減退が主な有害事象。
と、結果を並べてみました。
ちなみに、これシステマティックレビューですが、メタ解析ではありません。
拙いながら、批判的吟味を以下で行いたいと思います。
システマティックレビューで大事なのは、いかに研究を集めてくるかにかかってきます。
この論文では、1990~2015.11までの人を対象にした論文を Medline, Ovid, and Google scholarから探してきたことと参考文献に当たったことがmethodsに書いてあります。
本当は2人以上の独立したレビュアーで探していてほしいのですが、記載はありません。ついでに検索言語の制限もわかりません(;^ω^)
検索したデータベースもCENTRALやEMBASEといったメジャーどころがなく、網羅的に検索できているのか疑問です。
メタ解析でもないので、個々の論文を読んだ方がよさそうです。
時々、更新していこうと思いますので、今後ともお付き合いいただけたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。