窓際さんのお勉強な日々

こそっと論文読んで、こそっとメモ

8/19 12:00頃から居酒屋抄読会in新潟を開催します

体調不良で臥せっている間に7月が終わっていました。

 

で、今回はリハビリ目的の告知記事です。

 

<第1回 居酒屋抄読会in新潟>

 

日時:8/19(日)12:00頃(少し遅れます)

 

お題論文

Comparison of the Effect of Two Kinds of Iranian Honey and Diphenhydramine on Nocturnal Cough and the Sleep Quality in Coughing Children and Their ... - PubMed - NCBI

PMID: 28103276

 

<仮想症例シナリオ>

 

あなたは町の薬局の薬剤師です。

 

お盆休み前の混雑も一区切りし、お昼ご飯を食べようとした時、5歳のお子さんを連れて、あなたの好みのタイプど真ん中のお母さんが来客しました。


「いつも行く小児科に咳が出ると受診して前も出た薬を出しとくねと言われたんだけどあんまり効いてる気がしなくて…。何かいい方法ないかとも自分でも調べてみて色々試したんですけど効果はイマイチだし、咳が出てると私もあまり寝れないし…。何かいい方法ありませんか?」


処方箋を見ると、ここの小児科で処方される定番のポララミン、アスベリンムコダインが処方されています。

 

あなたは(こんな美人なら色んな意味で寝かさないけど!?)と心の中で思いながら、それを押し隠して、「いい方法があるかもしれないので調べたら連絡させて頂きます。連絡先を教えて頂けますか?」と上手いこと(?)連絡先を聞き出して今回は帰宅して頂き調べてみることにしました。


調べてみるとポララミンとジフェンヒドラミンという違いがあるものの気になる論文を見つけたので調べてみることにしました。

 

はい、ふーた先生(@futapapatsu3)渾身のシナリオです。

もうシナリオだけで盛り上がっちゃいそうです。

 

シナリオははっちゃけ気味ですが、ご本人は子供に等しく自愛の目線を向けすぎて「視線で孕ませることができる」といじられるくらいの子供大好きなジェントルマンです。

 

今回のお題論文の関連記事がふーた先生のブログにありましたので、リンク貼っておきます。

wruskniph.xyz

 

なお、8/19の21:00よりJJCLIPも開催されますので、ふるってご視聴ください。

 

pharmasahiro.com

 

居酒屋抄読会in札幌(北海道発開催)開催報告

<はじめに>

 

更新さぼってました。

すみません。

今回の記事は去る7/7に開催した居酒屋抄読会in札幌の開催報告になります。

ちょうどこの日、プライマリケア連合学会の北海道支部の研修会があり、そちらに参加して宣伝だけした後、居酒屋抄読会を駅近くの居酒屋で開催しました。

 

 

<お題論文と配信の録音>

 

Comparison of Glucosamine-Chondroitin Sulfate with and without Methylsulfonylmethane in Grade I-II Knee Osteoarthritis: A Double Blind Randomized C... - PubMed - NCBI

PMID: 28790224

 

twitcasting.tv

※お題論文が短かったため、ほぼ同じ内容で3回配信したうちの3回目。

 

 

<背景>

 

サプリメントについての論文を読もうと決まった後、「美肌」や「アンチエイジング」で検索したところ、「メチルサリフォニルメタン」の配合商品が売上ランキング1位に来ていたので(現在では10位以内にもいなくなっていた)、「メチルサリフォニルメタン」で検索してみた。

 

「methylsulfonylmethane」で医学論文を検索しても、「美肌」や「アンチエイジング」について検討した論文は見つからなかった。(他成分でも美肌やアンチエイジングを検討したものが見つからなかった)

ただ、関節痛や関節炎への効果を検討した論文はあったので、そちらを読むことにした。

 

以下は参考
メチルスルフォニルメタン (メチルサリフォニルメタン)の安全性・有効性情報

 

<批判的吟味>

 

P:KL分類Ⅰ~Ⅱの変形性膝関節症の患者147名

 

I:グルコサミン1500mg+コンドロイチン1200mg

 

C:グルコサミン1500mg+コンドロイチン1200mg+メチルスルホニルメタン500mg

 

O:VAS、WOMAC(測定したのは4週、8週、12週)

 

研究デザイン:ダブルブラインドRCT

 

患者背景⇒プラセボ群により重症な患者が集まっている

 

解析:ITT解析(そもそも脱落無し)

 

<結果>

 

table2が生に近い結果、ベースラインとの差で示したのがtable3

 

f:id:zuratomo4:20180710001812p:plain

f:id:zuratomo4:20180710001857p:plain

なんか数字が合わない。

いや、Table3の赤丸付けたところは普通に引き算したら同じ値になる。

どんな処理をしたのだろう?

 

結局、もやもやしたまま札幌の第一夜が過ぎました。

 

<北海道旅行その後>

 

一度は行ってみたかった旭山動物園へ!

途中から、動物園を楽しむおっさんの図まで、キャスで公開するという。

 

<謝辞>

 

プライマリケア連合学会の会場でお財布を落とすという痛恨のミス!

世話役の方から職場に電話→上司からLINEで取りに戻るという

その説は大変お世話になりました!

近畿大学CASPワークショップ(2018.7.1開催)の予習ついでにキイトルーダの費用対効果の論文を読んでみた

<背景>

 

Pubmedの「Similar articles」に出てきたので、なんとなく読んでみた。

なお、がんを扱っていない病院勤務の為、現物を見たことはないです。

 

<お題論文とチェックシート>

 

Cost Effectiveness of Pembrolizumab vs. Standard-of-Care Chemotherapy as First-Line Treatment for Metastatic NSCLC that Expresses High Levels of PD... - PubMed - NCBI

PMID: 28620848

 

Dropbox - 費用対効果チェックシートver2.pdf

 

 

<リサーチクエスチョンは?>

チェックシート(チェックリスト)に従ってアブストラクトから抽出、本文メソッドより追加の内容を拾うと(追加情報は赤字

 

P: 進行性非小細胞肺癌(NSCLC)stage IV の患者。→要は前記事のP(腫瘍細胞の50%以上にPD-L1発現。18歳以上。NSCLCに対する全身化学療法の治療を受けていない。平均余命3ヶ月以上。RECIST 1.1放射線学的に評価できる病変が1つ以上。ECOGのパフォーマンスステータス0または1。)

I:ペムブロリズマブ200 mgを3週ごとに静脈内投与。(35サイクル)

C:プラチナベースの化学療法

(5種類のうち1つを担当医が選択。投与スケジュールは事前登録情報かプロトコルを参照してください)

 ①カルボプラチン(AUC5~6)+ペメトレキセド(500mg/m2、アリムタ)

 ②シスプラチン(75mg/m2、ランダ)+ペメトレキセド(500mg/m2)

 ③カルボプラチン(AUC5~6)+ゲムシタビン(1250mg/m2、ジェムザール)

 ④シスプラチン(75mg/m2)+ゲムシタビン(1250mg/m2)

 ⑤カルボプラチン(AUC5~6)+パクリタキセル(200mg/m2、タキソール)

 ※PDが発生した場合、条件によってはI群の治療を受けることも可能

O:ICER(効果はQALYとLYで測定、QOL値はEQ-5Dで計測)

 

※LY=生存年数(QALYからQOLの評価を除いたもの) 

 

 

<方法の評価>

 

・分析の立場:US third-party public healthcare payer

      (公的保険支払者。つまりメディケア、メディケイド)

 

・分析期間:20年

 

・割引率:年率3%

 

・コスト見積もり:Table1に記載

 

・見積もりの根拠:NCCNガイドラインなど

 

・価格:米ドル(2016年)

 

・モデル:分割生存時間モデル

(癌患者の予後を「無増悪生存」「増悪後の生存」「死亡」の3状態に分けたモデル)

 

・パラメータ:Fig.2~4が相当するか?

 

・パラメータの根拠:KEYNOTE-024、専門家の意見

 

・根拠なしの値の感度分析での扱い:±25%で動かしている(一部50%も)

Supplementary material.docx

 

<結果とその頑健性>

 

・ICER(Table2):$US97621/QALY、$US78344/LY

 

 

・不確実性

→トルネード図による分析(Fig5):遷移確率

→散布図(Fig6):y=axの数式を見ているよう

 

・異質性:記載なし

 

閾値:$US171660(WHOの$US50000/DALYを換算したとディスカッションに記載)

 

・資金源:公開されている(メルク)

 

・COI:公開されている(著者はメルク社員)

 

<まとめ>

 

有害事象の見積もりが肺炎を除いて、KEYNOTEでの報告値より軒並み高い。

閾値がディスカッションで三倍強の値になった根拠はよくわからない。

ただ、思ったより安いかな?

なお、日本でのキイトルーダの薬価は100mg/瓶で410541

2016年の為替レート(月平均)101~118

日本の価格をドル換算すると6958.3~8129.5となり、本文中のキイトルーダ治療費の$US8762より安い?

 

近畿大学CASPワークショップ(2018.7.1開催)の予習をしてみた件

<はじめに>

 

2018.7.1開催の近畿大学CASPワークショップの予習です。

抗がん剤とは無縁の職場なので、解釈に間違いがある可能性が高いのでご注意ください。

ワークショップの流れに沿って、論文の内的妥当性の吟味→外的妥当性と適用で進めていきます。(本当はシナリオの臨床疑問の抽出を最初に行う)

また、内的妥当性の吟味はCASPのチェックシートに沿った形で行います。

 

<お題論文>

 

・ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の第三相臨床試験より

Health-related quality-of-life results for pembrolizumab versus chemotherapy in advanced, PD-L1-positive NSCLC (KEYNOTE-024): a multicentre, intern... - PubMed - NCBI

PMID: 29129441

KEYNOTE-024の後付け解析(事前に規定されていたとの記載はあるが、登録情報には事前に設定されていた痕跡はない)としてQOLを扱った論文です。

 

※以下、おまけ

事前登録情報

Study of Pembrolizumab (MK-3475) Compared to Platinum-Based Chemotherapies in Participants With Metastatic Non-Small Cell Lung Cancer (MK-3475-024/KEYNOTE-024) - Tabular View - ClinicalTrials.gov

NCT02142738

(主要解析の事前登録情報なので、お題論文の内容を必ずしも反映していません)

 

プロトコル論文(全文フリー)

Pembrolizumab versus Chemotherapy for PD-L1-Positive Non-Small-Cell Lung Cancer. - PubMed - NCBI

PMID: 27718847

 

 

<内的妥当性>

 

・A-1:研究仮説(RQ)

P: 進行性非小細胞肺癌(NSCLC)stage IV の患者。腫瘍細胞の50%以上にPD-L1発現。18歳以上。NSCLCに対する全身化学療法の治療を受けていない。平均余命3ヶ月以上。RECIST 1.1放射線学的に評価できる病変が1つ以上。ECOGのパフォーマンスステータス0または1。

 

※キイトルーダ審査報告書(2016年12月19日)より「化学療法歴のない、EGFR 遺伝子変異陰性、ALK 融合遺伝子陰性及び PD-L1 陽性(≧50%)の進行・再発の NSCLC 患者」

 

I:ペムブロリズマブ200 mgを3週ごとに静脈内投与。(35サイクル)

 

C:プラチナベースの化学療法

(5種類のうち1つを担当医が選択。投与スケジュールは事前登録情報かプロトコルを参照してください)

 ①カルボプラチン(AUC5~6)+ペメトレキセド(500mg/m2、アリムタ)

 ②シスプラチン(75mg/m2、ランダ)+ペメトレキセド(500mg/m2)

 ③カルボプラチン(AUC5~6)+ゲムシタビン(1250mg/m2、ジェムザール)

 ④シスプラチン(75mg/m2)+ゲムシタビン(1250mg/m2)

 ⑤カルボプラチン(AUC5~6)+パクリタキセル(200mg/m2、タキソール)

 ※PDが発生した場合、条件によってはI群の治療を受けることも可能

 

O:15週時点でのQLQ-C30(がん種を問わない自記式QOL測定質問用紙)、QLQ-LC13(肺がんに特化した自記式QOL測定質問用紙)

 

・A-2:研究手法(デザイン)

 薬剤効果を見ることが目的なので、RCTが適切と考えられる。本研究はRCT。

 

・A-3:割り付け

 ランダム割り付け(ブロックランダム法、ブロックサイズは4)

 

・A-4:盲検化

 なし。本文中の「blinded independent central review」はPFS(無増悪生存期間)の評価を指しているので注意。(なので、本解析はPROBE法)

 

・A-5:解析法

 FAS(審査報告書ではITTとなっているが、製薬協会の決まりで治験の解析はFASで行われる)

 

・A-6:介入以外の処置は同等か?

 プロトコル47ページ「Concomitant Medications/Vaccinations (Allowed & Prohibited)」に記載あり。

 

・A-7:サンプルサイズ

 後付け解析の為計算できない

 

・B:結果

 ①ベースライン(お題論文に記載がないのでプロトコル論文より)

             I (154名)       C(151名)

年齢:中央値、(幅)  64.5(33~90)      66.0(38~85)

男性:人数、(%)   92(59.7)        95(62.9)

東アジアからの参加:  21(13.6)        19(12.6)

EOCG PS0:     54(35.1)        53(35.1)

現喫煙者:       34(22.1)        31(20.5)

非喫煙者(喫煙歴無): 5(3.2)         19(12.6)

扁平上皮癌:      29(18.8)        27(17.9)

脳転移:        18(11.7)        10(6.6)

 

 ②QLQ-C30(Table 2より) 

I群6.9 vs C群-0.9 MD7.8 95%CI:2.9~12.8

 ③QLQ-LC13(Figure 3:悪化までの生存曲線)

HR0.66 95%CI:0.44~0.97

 ④仮想症例シナリオ用(Figure2より)

疲労:I群で少ない、不眠・下痢は両群で同程度。

 

<外的妥当性>

 

Aさん(stageⅢANSCLC)へキイトルーダ開始の説明に行くも、Bさんに説明に行くという痛恨のミス。

Bさんは倦怠感、下痢、不眠を前治療で経験しており、同じような症状に苦しむくらいなら治療はしたくないと。(主治医は把握していなかった)という設定。

 

Bさんの基本情報がなく、適用してよいのか不明な部分が多いが、倦怠感は少なくなりそうなので、効果も合わせるなら年齢等の状態にもよるがチャレンジする価値はありそう。

 

その前に、患者を取り違えるなど事前情報の把握の甘さと勉強資料がメーカーパンフというシナリオの「あなた」がヤバすぎる。

あと、舞台の病院の教育研修状況も危険。早急に改善しないと取り返しのつかない事故が近日中に起こりそう。

 

 

 

 

ブレクスピプラゾール(レキサルティ)のシステマティックレビューとネットで拾った怪しげな医療経済評価の怪文書を読んでみた

<はじめに>

 

ブレクスピプラゾール(レキサルティ)の院内採用に当たって効果を検証したシステマティックレビュー&メタアナリシスの文献を探すついでに、海外での費用対効果の文献を探してみたら学会ポスター風の変なチラシみたいなのを見つけたので、ついでに読んでみた。

 

くわばら先生のブログが詳しいので、よろしければご参照ください。

新規抗精神病薬レキサルティについて | hidex公式ブログ『はぐれ薬剤師のココロ』

後、院内採用になりそうな薬は必ず目を通す審査報告書も貼っときます。

レキサルティ審査報告書(2018年01月19日)

 

<お題論文と怪文書>

 

Efficacy of brexpiprazole in patients with acute schizophrenia: Review of three randomized, double-blind, placebo-controlled studies. - PubMed - NCBI

PMID: 27157799

 

怪文書

http://www.pharllc.com/wp-content/uploads/2016/04/Brexpiprazole-Poster-for-CPNP.pdf

f:id:zuratomo4:20180612203658p:plain

怪文書といっても、著者の所属とか書いてあるんですけどね(;^ω^)

ルンドベックとか大塚アメリカ社のメディカルアフェアーズ部門の人の名前あるし。

 

<システマティックレビューを簡単に読む>

 

・RQは?

P:18~65歳のDSM-Ⅳ-TRで診断した統合失調症患者

I:ブレクスピプラゾール0.25mg、1mg、2mg、4mg

C:プラセボ

O:6週間後のPANSS

 

・phase2:1試験、phase3:2試験(VECTOR、BEACON)のうちphase3を統合

→元試験の質以外はバイアスのかかったシステマティックレビュー。

→(おまけ)2mgでプラセボと有意差が出なかったBEACON試験はメーカーからは紹介されません。

 

・結果

プラセボとの間に有意差の見られなかったphase2とphase3の0.25mg、1mgは割愛)

PANSS

2mg  -18.79 vs placebo -13.33   MD -5.46  95%CI:-8.46~-2.47

4mg  -20.01 vs placebo -13.33   MD -6.69 95%CI:-9.67~-3.70

CGI-S(ベースラインからの変化量)

プラセボ:-0.82

2mg:-1.07

4mg:-1.20

 

※日本国内では、第三相臨床試験で4mgはプラセボと有意差がなかったため、2mgまでしか承認されていません。「エビデンスが~」といって2mg錠を2錠使わないように!

 

※4mgが承認審査でけられたことを隠して「1mg→2mgのシンプルな用量設定です」と宣伝してるの、油断してると吹き出しそうになるのは秘密です。

 

※対プラセボでPANSSの差が1ケタ台って、他の薬剤では中等量くらいの効果のような(;^ω^)<大体、最大用量では10点台の改善はあるで

 

<「An Economic Evaluation of Brexpiprazole Treatment in Adult Patients with Schizophrenia in the United States」を読んでみる>

 

・RQは?

P:18~65歳の統合失調症患者 2nd lineの治療

I: Brexpiprazole(以下、「brex」と略) 2mg ,4mg

C:QuetiapineXR600mg,Lurasidone120mg(ともに国内未承認)

O:ICER(有効性の評価尺度はPANSSとCGI-Sの二つ)

※今回はPANSSの方だけで検証してみる

 

・批判的吟味

分析の立場:US Managed Care Payer(支払者)

分析期間:6週間

リソース・コスト見積もり:Table2と3(brex2mgと4mgで価格が同じ?)

価格:2014 US Dollars

モデル:決定樹

パラメータ:Table1(PANSS Score Changeより抜粋)  

brex2mg-19.65 brex4mg-20.93 lurasidone-18.69 quetiapineXR-25.72

根拠:brexはVECTORとBEACON(要は上のシステマティックレビュー)

QuetiapineXR600mgが9~10,Lurasidone120mgが6~8と文献番号が振られているが、実際に調べてみると根拠は逆になっている。

QuetiapineXR600mg

6.Efficacy and tolerability of once-daily extended release quetiapine fumarate in acute schizophrenia: a randomized, double-blind, placebo-controlled... - PubMed - NCBI

PANSS(6週)-30.9

7.The efficacy and tolerability of once-daily extended release quetiapine fumarate in hospitalized patients with acute schizophrenia: a 6-week random... - PubMed - NCBI

PANSS(6週、プラセボとの差)-13.01

8.A failed 6-week,randomized, double-blind, placebo-controlled study of once-daily extended release quetiapine fumarate in patients with acute schizo... - PubMed - NCBI

PANSS(6週)「the differences were not statistically significant」とあるが数値無し

Lurasidone120mg

9.Lurasidone in the treatment of schizophrenia: a randomized, double-blind, placebo- and olanzapine-controlled study. - PubMed - NCBI

PANSS(6週)「significantly greater improvement at week 6」とあるが数値無し

10.Lurasidone for the treatment of acutely psychotic patients with schizophrenia: a 6-week, randomized, placebo-controlled study. - PubMed - NCBI

PANSS(6週)-20.5

※根拠とパラメータを数値のわかる範囲で比較すると、brexは上方修正され比較対象薬剤は下方修正されているよう

 

・結果:ICER(PANSS)

ブレクスピプラゾールはlurasidoneにdominatedであった

 

<感想>

有効性の数値を都合のいいように修正したからでは?

 

認知症患者さんにがっつり運動してもらった認知機能はどうなる?⇒変わりませんでした!

<はじめに>

 

はい、タイトルにオチ入れちゃいました(;^ω^)

もう記事を読む価値はないかもしれませんが、お付き合いいただければ幸いです。

 

<お題論文>

 

Dementia And Physical Activity (DAPA) trial of moderate to high intensity exercise training for people with dementia: randomised controlled trial. - PubMed - NCBI

PMID: 29769247

 

こちらはプロトコル論文

Dementia and Physical Activity (DAPA) - an exercise intervention to improve cognition in people with mild to moderate dementia: study protocol for ... - PubMed - NCBI

PMID: 27015659

 

で、双方で事前登録情報が異なっています。

上:ISRCTN10416500

下:ISRCTN32612072

上は急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の換気方法の研究です(OSCAR試験)

本文の解釈には全く関係ありませんが、参考までに。

 

<臨床疑問>

 

P:軽度~中等度の認知症患者494名

→(本文より)DSM-Ⅳで診断。MMSE>10、10Feetを独歩で移動可能、椅子に着席できる。

 

I:有酸素運動+レジスタンス運動+通常ケア

→4ヶ月週2回グループセッション:理学療法士監督下にジムもしくは施設でエアロバイク(ウォーミングアップ5分+許容レベルに合わせた運動)+ダンベルなどを使ったレジスタンス運動+1時間のホームワーク。その後、自宅で150分/週の運動。

 

C:通常ケア

 

O:12ヶ月後のADAS-cogのスコア

→11項目、70点満点。高得点ほど認知機能悪化を示す

→大元のプライマリアウトカムは6ヶ月、12ヶ月でのMMSEとBADL(要はADL)

→事前登録情報の最新のプライマリアウトカムは6ヶ月、12ヶ月でのADAS-cog

(「6ヶ月」が論文では削除されている)

 

⇒実際に集まった患者群にTable1で示されている範囲で特に気になる偏りはないが、併存疾患は示されていない。平均年齢I76.9歳vsC78.1歳。独居I16%vs21%。

⇒介入の指示を守れた人とそうでない人をTable2で示している。やや男性が多いよう。

 

 

<批判的吟味>

 

・ランダム化:コンピュータで作成した乱数による。I群:C群=2:1。グループセッションがあるため、アンバランスなランダム化になった。

 

・マスキング:アウトカム評価者のみ

 

・真のアウトカム:代用

 

・アウトカムは明確?:明確

 

・ITT解析?:ITT

 

・サンプルサイズ:468名(20%は脱落する見込み)

 

・追跡率:I群85%、C群83%

 

<結果>

Table3より

 ADAS-cog      I        vs     C

開始時:    21.2     vs    21.4

6ヶ月:        22.9     vs    22.4               MD-0.6 95%CI:-1.6~0.4

12ヶ月:      25.2     vs    23.8               MD-1.4 95%CI:-2.6~-0.2

 

⇒1年後、有意差をもって介入群で悪化(臨床的意味のある差ではないが)

NIHR健康技術評価プログラムで公的資金を投じて行われた研究だが、認知機能の他QOLも測定している(医療技術評価の為QALYを測定したかったのだろう)が、そちらも有意差はなかった。

 

個人的感想「運動、キツ過ぎね?」

 

※この研究には4つほどコメントがついているので、一部を紹介

 

「4ヶ月間の介入後に評価されなかったため、著者は認知における中高度運動の効果について結論することができない」

いやいや、4ヶ月で認知機能に差がついたら、元の診断名が間違ってるでしょ!(アルツハイマー病は年単位で進行する疾患)

 

「この研究は認知症における身体活動の役割に関する多くの否定的な報道を生み出している」

こんだけの強度の運動を平均年齢76.9歳に課した部分を報道は考慮しないのね(;^ω^)

 

るるーしゅ先生から「るるーしゅが命じる!とにかく読め❕」と言われた緑内障治療薬の防腐剤に関するナラティブレビューを読んでみた

<背景>

 前回の記事を投稿したところ、黒の薬剤師会の首領である「るるーしゅ先生」より以下のようにお題が与えられましたので、読んでみました。

f:id:zuratomo4:20180607234655p:plain

るるーしゅ先生のブログ:黒の薬剤師会

なお、当ブログは強敵(とも)たちのブログには入れてもらってません(´;ω;`)

途中から初心者置き去りも辞さないクソブログになったことが原因でしょうか?

 

(´;ω;`)<初心者向けってどうやってやるの?

 

 

 

<お題論文>

 

Glaucoma therapy: preservative-free for all? - PubMed - NCBI

PMID: 29713138

 

コペンハーゲン大学病院の先生によるナラティブレビューです。

本ブログでナラティブレビューを扱うのは初めてです。たしか。

ステマティックレビューと異なり、一定のストーリーのもとに文献が紹介されるため、研究の流れは読みやすいですが、あくまで著者の先生の意向に沿った文献しか紹介されません。

そのため、いつものような批判的吟味はできませんので、内容をかいつまんで紹介したいと思います。

頭の番号はリファレンスの番号です。

 

<内容>

 

・25.点眼使用者の角膜障害の有病率(横断研究)

→9658名(防腐剤の有無は関係なし)中74%に見られた。症状は防腐剤有り群で多かった。

Ocular symptoms and signs with preserved and preservative-free glaucoma medications. - PubMed - NCBI

 

・34.ラタノプロストの防腐剤入りと防腐剤無し製剤の直接比較(非劣性試験)Fig3,Fig4の図のもとになった試験

→P:原発性開放隅角緑内障もしくは高眼圧症

 I:防腐剤フリーのラタノプロスト(T2345)

 C:防腐剤入りのラタノプロスト(キサラタン)

 O:平均IOP低下(84日)でT2345-8.6±2.6mmHg(-36%)vs キサラタン-9.0±2.4mmHg(-38%)で有効性では非劣性。

充血は T2345群21.4% vs キサラタン群29.1%; p=0.02

※全文フリーでないので確認できなかったが、Fig3の開始時のズレはなんだろう?ランダム化がうまくできてない?

Efficacy and safety of preservative-free latanoprost eyedrops, compared with BAK-preserved latanoprost in patients with ocular hypertension or glau... - PubMed - NCBI

 

・26.防腐剤入りチモプトールから防腐剤フリーのチモプトールへ切り替え

結膜充血の割合は24.4%から14.6%に減少。

※本論文中では「同じレジメン」と紹介されているが、アブストラクトを確認する限り防腐剤入りチモプトールは1日2回で、防腐剤フリーのチモプトールは1日1回投与。本文がフランス語で、要登録なので読めない(´;ω;`)

[Efficacy and safety of substituting a twice-daily regimen of timolol with a single daily instillation of nonpreserved beta-blocker in patients wit... - PubMed - NCBI

 

・36.防腐剤入りラタノプロスト(Xalatan)から防腐剤フリーのトラボプロスト(Travatan Z)へ切り替え

角膜上皮障害をOSDIスコアで比較したところBAK-free travoprost 0.004% group (score = 11.6 ± 10.8 units) vs BAK-preserved latanoprost 0.005% group (score = 14.4 ± 11.9 units)で防腐剤フリーの方がスコアが小さかった。

※トラバタンズの最後って大文字だったのか(;^ω^)<シランカッタ

 

Ocular surface disease in patients with glaucoma or ocular hypertension treated with either BAK-preserved latanoprost or BAK-free travoprost. - PubMed - NCBI

 

・38.前回記事の論文。

 

アドヒアランス部分は省略。

 

「どんな患者がいい?」→角膜上皮障害(OSD)のある患者、高齢者、40代くらいの早発性緑内障、若年者の手術前のコントロール、PCつかう職場にいる人(ドライアイが多い)、リスクファクター持ち、女性、コンタクトレンズ使用者、アジア人(アジア人はドライアイが多い)

⇒要は全員じゃねえか

 

<まとめ>

防腐剤フリー推しのナラティブレビュー。

網羅性がなく本当に防腐剤フリーが優れていると結論していいのかは不明。

個人的に読んでいて気になったのは、「有害事象が多いとアドヒアランスは低下する。防腐剤フリーは有害事象が少なくアドヒアランスが良い」という論調だったが、薬剤効果の指標である眼圧(IOP)の低下に紹介された文献ではどれも防腐剤の有無は影響していないのだが、、、

解析が脱落を考慮しないPPS解析(試験完遂者のみの解析)だからだろうか?もちろんそんな考察も記載もないが。